やみからす

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2009.07.29(Wed) 【日和ログ(文・絵)

に∮にこりとわらう、その笑顔を護る術を知りたかった

久々の小説です。日和です。
でもすみません、シリアス日和。お前日和はまりすぎだろって誰か言って。
銀魂の小説ネタもちょっとずつ湧いてきたんですけど、
日和のほうがなんか今いけそうな気がしたんです。何だか今日いけそうな気が(ry
で、7月は残り少ないわけだよ。総悟祭とか言ってたの誰ですか。え、私?
総悟の小説も今度更新します、土沖とかね!土沖とか土沖とかね!

では以下シリアス細道。芭蕉さんの死ネタ注意です。どーぞ。
お題は約30の嘘様(別窓)からお借りしました。
  
孤独なんていつでも隣合わせだった。
寧ろ抱き締めて生きてきた。
孤独と手を繋いで自分は生きてきたと思っていた。

喪 失 に 気 付 く た め の 喪 失

「曽良君、人はどうしたって老いるものだよねぇ」
「…当たり前でしょう」
「仕方が無いことなのはわかっているんだけどなぁ」
「けど何ですか、あんたは不老不死でも望むんですか」
「そんなことないよ、そこまで欲を持っちゃいないよ!―あ、でもでも!曽良君がとっくに死んじゃっても私がずっと生きられるのも気分がいい気がする!」
「はァ?何言い出すんですか馬鹿ですか」
「ひィィごめんなさい嘘です!怒らんといて!」
布団に横たわっているというのに、この人は全然病人に見えない。いつもどおりの、ちゃんと今までの、ふざけた発想ばかりする松尾芭蕉そのままに見える。(ただ、頬がこけ腕は枯れ枝のようだけど)
「―僕があなたより先に死ぬものですか」
「そうだよね、曽良君はまだ若いもんね」
「――  、」
「え?何か言った?」
「…いえ。空耳じゃないですか。いよいよ幻聴まで聞こえてくるなんて今夜が峠ですね芭蕉さん」
「ひィィ何この子…師匠に対して超不謹慎なこと言ってるんだけどー…」
「いいんでさっさと寝てて下さい」
――そうじゃなくて。
あなたが死んでいく顔を見ずして、僕が死ねるものですか。
僕が死ぬ時の面を、あなたに見せられるものですか。
外では、何かを狙うように静かに大雨が降り続いていた。

「―太陽が見たいと言ったじゃないですか」
久しぶりに雨があがった日。さっと晴れ、涼しい風が吹くとても過ごしやすい日。
何日か前にあなたは、『死ぬ前に晴れた空が見たいなぁ』と言っていたのに。
晴れた途端に死んでいくというのは、最後の最期まで勿体無い人だ。
布団に横たわっている貴方の顔は白く蒼白。腕はますます細く見える。弱々しく脆い人間に見える。
腕に残る痣がある。首に残る噛み跡がある。全て僕がつくった傷だ。
「楽しかった、なん、て」
最後に交わした言葉は、いや、最後に聞いたこの人からの言葉は、『楽しかったよ』『有難う、』『曽良君』だった。一番いい言葉を選ぶように、ゆっくりと、笑顔で、僕のほうを見て、でも僕の目を見ないで、
最期に僕の名前を呼んだ。
「痛かった、でしょう、に  そん な、」
つぅ、と何かが頬を流れ、この人の頬に落ちる。
「――~ッ、」
嗚呼馬鹿か僕は自分が先立つなんて有り得ないと言って置きながら今は逝かないでください行かないでくださいとただ思っていてただひとりになることを恐れていてただぬくもりが離れることを恐れていて残される者のほんとうの想いを初めて知って本当のひとりぼっちをこれから知る気がしてこわくて恐くて怖くて恐ろしくて怖ろしくて恐怖で恐怖でただ情けなく涙を流してばかりなんて仕方がない弟子なのだろう
「ひとり、に しないで、くださ、」
貴方の紡ぐ言葉が大好きだった。貴方の感じる世界が大好きだった。貴方の嬉しそうな笑顔が大好きだった。あなたがだいすきだった。
ああ、こんなにもあなたに支えられていて
こんなにもあなたが愛しくて
こんなにも「ふたり」だったんだ。

僕の孤独は幼き頃にもうとっくに溶かされていた。
あたたかくやわらかい貴方の言葉と、貴方の世界と、貴方自身に。
ひとりじゃなかった。 なんて長い勘違いだったのだろう。

『晴れたそらが見たいなぁ』

『曽良君』

今日から、久しぶりの「ひとりぼっち」。
喪失に気付くための喪失。
失ったと気付くために失う。
あったんだと気付くために失う。

「―芭蕉、さん」

貴方を「師匠」と呼ばなかった意味を、貴方は知らないだろう。
その名前を、少しでも多く呼びたかったんだ。

「――有難う御座いました」

死後の世界とか生まれ変わりとかを信じると言えば、貴方は信じられないという顔をすると思うけれど。
貴方にまた、逢えるのなら。
それを信じて、貴方の分まで歩き続けよう。
僕が生きれば貴方が見守る、僕が果てれば貴方に逢える、それだけのこと。
大丈夫。 ひとりにしないでなんて、もう僕は言いません。
しばらくはこのひとりを感じながら、生きて、歩きます。

ひとりを失ったそのとき、またふたりになれればいい

―――
嫌っ…いつも以上に長い。読み辛い。
季節とか天気とかは捏造っていうか全部捏造ですけど。
曽良君は色々悩む子だといい。
人一倍いろんなこと考えて、でも伝える術を知らなくて、ただ黙るということもできなくて、だから手が出る。そんなだから色んな人から嫌悪され遠ざけられるけど、芭蕉さんはそれをちゃんとわかってくれる初めての人だったらいいなと。
纏めて言えばこれが私の細道像(の、ほんの一部)。
それにしても死ネタって一回書くともう一度がないというか、
一度死んでしまうとそれきりだから、とても考えて書くことができますよね、とか。

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七八夜月

Author:七八夜月
七八 夜月 -しちはち やづき-
落書いたり落描いたり。ジャンルもCPも何でも雑食。
文・絵・替え歌・お題などなど色んなことに首つっこみます。
詳しくは「はじめに」をご覧下さい。
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